ファクタリングと手形割引の違いを解説

ファクタリングによる資金調達を検討している方の中には、「手形割引」と同じようなものだと勘違いしている場合がありますが、ファクタリングと手形割引は別物です。

ここでは、ファクタリングと手形割引の違いについて紹介します。

目次

そもそもファクタリングとは?

そもそもファクリングとは、売掛債権を売却する資金調達の一つでファクリング会社を通して資金調達を行います。

欧米ではファクタリングは主流ですが、日本では2000年前後に行った法改正によって徐々に浸透していて、取引先に通知と承諾を得なくても売掛債権の売却をすることができます。

手数料(1~30%)は発生してしまいますが、ファクタリングを利用すれば1~2カ月先に支払われる売掛金を早期回収することができます。

また、ファクタリングは融資ではなく「売掛債権の売却」になるため自社に対しての審査はゆるく、主な審査は取引先の経営状況や売掛債権の信ぴょう性になります。

手形割合とは?

日本では売掛債権を売却するファクタリングよりも手形取引の方が主流ですが、手形取引の場合には手形の支払い期日にならなければ商品代金を受け取ることができません。

そこで、商品代金の早期回収を図るため約束手形を「手形割引」します。

手形割引とは、取引先が発行した約束手形を銀行や手形割合業者などの金融機関に譲渡をして融資を行う資金調達の方法です。

金融機関に金利や利息(1~15%)を差し引かれてしまいますが、約束手形の支払い期日の前に現金化することができます。

ファクタリングと手形取引の違いとは?

現金化のための「材料」の違い

ファクタリングと手形割引は少し似ていますが、現金化する材料がそもそも異なります。

ファクタリングでは「売掛債権」が現金化の材料になりますが、手形割引の場合では「約束手形」が現金化の材料となります。

そのため、手形取引をしていない企業の場合でも掛け取引を行っていればファクタリングによって商品代金を早期現金化することが可能です。

「売買」と「融資」の違い

ファクタリングは売掛債権をファクリング会社に売却を行う「売買」になりますが、手形割引は「融資」という位置付けになっています。

そのため、融資の位置付けになっている手形割引の場合には貸金業法が適用されていますが、ファクタリングの場合には融資ではないので貸金業法は適用されていません。

「償還請求権の有無」の違い

ファクタリングと手形割引の大きな違いは「償還請求権の有無」です。

償還請求権とは、取引先が倒産などをして商品代金を支払えなくなり、売掛金や約束手形が不渡りを起こしてしまった際に起こる利用会社に対して商品代金を請求できる権利のことです。

ファクタリングの場合では基本的に償還請求権が無い「ノンリコース」となっているので、取引先が倒産してしまっても売掛債権を売却した後に利用会社が代わって支払うということはありません。

一方、手形取引の場合には手形を担保にした融資になるので、約束手形を発行した取引先が倒産してしまうと担保としての価値がなくなり、銀行や手形割引業者は利用会社に対して手形の額面を請求することができます。

ファクタリングの方が審査は甘い

ファクタリングは売掛債権の売却になるため、審査対象は利用会社の信用性よりも、取引先の経営状況と売掛債権の信ぴょう性が主に見られます。

売掛金は取引先が支払うため、ファクリング会社は利用会社に対しては厳しい審査を行ってきません。

一方、手形割引は融資になるので手形割引を行った利用会社に対してはファクタリングよりも審査が厳しくなっています。

そのため、ファクタリングでは利用会社がいくら赤字経営状態であろうと審査が通ることが多いですが、手形割引の場合では審査が厳しいため利用会社の経営状況によっては審査落ちすることがあります。

まとめ

ファクタリングと手形割引の違いは現金化する材料がそもそも違います。

また、手形取引の場合には融資という位置付けになりますが、ファクタリングは融資ではなく売掛債権の売却になるので負債が増えることがありません。

手形取引は徐々に衰退している状況となっているため手形割引を行う機会も少なくなってきていますが、まだまだ手形を発行する企業はあるためファクタリングと手形割引の違いをしっかりと理解しておく必要があります。

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